
消火器選びで10型の次によく比較されるのが「15型」「20型」です。
見た目は似ていても、消火能力・重量・設置に適した場所には明確な違いがあります。
このページでは10型消火器と15〜20型消火器を項目ごとに比較し、どちらを選ぶべきかを解説します。
| 項目 | 10型 | 15・20型 |
|---|---|---|
| 薬剤量の目安 | 約3.0〜3.5kg | 約4.5〜6.0kg |
| 総重量の目安 | 約4.0〜6.0kg | 約7.0〜10kg |
| 能力単位の目安 | A-3、B-7程度 | A-4〜A-5、B10〜B12 |
| 放射時間 | 約13〜15秒 | 約15〜18秒 |
| 放射距離 | 約3〜6m | 約4〜7m |
| 設計標準使用期間 | 約10年 | 約10年 |
※上記は一般的な粉末ABC蓄圧式消火器の目安値です。メーカー・型番によって数値は前後します。
消防法における「能力単位」は、建物の延べ面積や用途に応じて必要本数・型(消火器の大きさ)が決まる基準です。10型は多くの一般的な建物で標準的に採用される一方、15〜20型はより広い面積や火災リスクの高い場所を1本でカバーしたい場合に選ばれます。
たとえば10型2本分の能力を、20型1本でまかなえるケースもあり、「設置本数を抑えたい」「1ヶ所あたりの消火能力を高めたい」という現場では20型が有利です。
※設置に関しては消火の能力単位+歩行距離20mに1本がベースです。
10型は総重量4〜6kg程度で、女性や高齢者でも比較的扱いやすいのが特徴です。一方15〜20型は7〜10kg程度と重くなるため、とっさに持ち上げて使うという点では10型に分があります。
そのため「誰でもすぐに使えること」を重視する場所(オフィス、店舗、共同住宅の各戸内など)は10型、「消火能力の高さ」を重視する場所(工場、駐車場、大型店舗のバックヤードなど)は15〜20型、という住み分けが一般的です。
10型が向いている現場
15・20型が向いている現場
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建物の用途・延べ床面積によって、法令上必要な能力単位・本数は異なります
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一般的に15・20型は薬剤量・本体サイズが大きい分、10型よりも本体価格が高くなる傾向があります。ただし、工場や大型倉庫、ボイラー室など火災リスクが高い場所や広い施設への設置は推奨されます。
※設置に関しては消火の能力単位+歩行距離20mに1本がベースです。
Q10型消火器と20型消火器、迷ったらどちらを選べばいいですか?
A一般的なオフィス・店舗・共同住宅であれば、扱いやすさと消火能力のバランスが良い10型が標準的な選択です。工場や駐車場など火災リスクが高く、より高い消火能力を1本でまかないたい場合は15・20型が向いています。建物の用途・延べ床面積によって法令上必要な能力単位が異なるため、正確な選定は所轄消防署または当店へのご相談をおすすめします。
Q10型を2本設置するのと、20型を1本設置するのはどちらがいいですか?
A消火能力の面では20型1本で10型2本分に近い能力をカバーできる場合がありますが、火元から離れた場所でも初期消火しやすいという点では、10型を複数箇所に分散設置する方が有利なケースもあります。設置本数・配置は建物の面積や動線を踏まえて検討することをおすすめします。なお、設置に関しては消火の能力単位+歩行距離20mに1本がベースです。
Q20型消火器は重くて一人で使えますか?
A20型の総重量は約10kgで、10型(4〜6kg程度)に比べると重くなりますが、一人での操作は可能な設計になっています。ただし、とっさに持ち上げて使う場面を想定すると、10型の方が扱いやすいと感じる方が多いです。
10型は「扱いやすさと消火能力のバランス」、15・20型は「1本あたりの消火能力の高さ」が強みです。
設置する建物の用途・面積・火災リスクを踏まえて選ぶことで、いざという時に確実な初期消火につなげることができます。