
「50型」「100型」といった大型消火器は、一般的な10型消火器とは設置目的も使い方も大きく異なります。
このページでは10型消火器と50型消火器(大型消火器)の違いを整理し、どのような施設で大型消火器が必要になるのかを解説します。
| 項目 | 10型 | 50型(大型消火器) |
|---|---|---|
| 薬剤量の目安 | 約3.0〜3.5kg | 約20kg前後 |
| 総重量の目安 | 約4.0〜6.0kg | 約30〜40kg(台車付き) |
| 持ち運び方法 | 片手で持ち運び可能 | 台車で牽引して移動 |
| 操作人数の目安 | 1人で操作可能 | 基本的に1〜2人での操作を想定 |
| 主な設置場所 | オフィス、店舗、共同住宅など | 大規模工場、危険物取扱施設など |
※上記は一般的な粉末ABC蓄圧式消火器の目安値です。メーカー・型番によって数値は前後します。
50型以上の消火器は「大型消火器」に分類され、消防法上も10型のような「消火器」とは別に、専用の設置基準が定められています。車輪が付いており、火元まで牽引して移動させて使用する構造になっているのが大きな特徴です。
薬剤量が10型の約6〜7倍にもなるため、消火能力は非常に高い一方、設置スペースや保管場所の確保、定期的な点検・整備の手間も大きくなります。
大型消火器の設置義務は、指定可燃物や危険物を一定数量以上取り扱う施設など、消防法・条例で個別に定められています。一般的なオフィスや店舗では設置義務が生じないケースがほとんどで、該当するかどうかは施設の用途・取扱物質・数量によって判断が分かれます。
大型消火器の設置要否を無料でご相談
大型消火器の設置要否は建物ごとに個別判断が必要です。10型・20型など他の消火器との併用を含め、正確な要否・必要数はお見積りページからご相談ください。
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10型で対応できるケース
50型以上の大型消火器が必要になりやすいケース
多くの現場では、消火器を組み合わせて設置し、火災の規模や発生場所に応じて使い分ける構成が取られています。
Q50型消火器(大型消火器)はどんな場所に必要ですか?
A指定可燃物や危険物を基準数量以上取り扱う工場・倉庫、ガソリンスタンドなどの危険物取扱施設、大規模な駐車場・格納庫などで設置が求められるケースがあります。一般的なオフィスや店舗では設置義務が生じないことがほとんどです。設置要否は施設ごとに個別判断となるため、所轄消防署への確認をおすすめします。
Q10型消火器と50型消火器は両方設置する必要がありますか?
A指定可燃物や危険物を扱う施設では、初期消火用の10型・20型などの小型消火器と、消火能力の高い50型以上の大型消火器を組み合わせて設置する構成が一般的です。火災の規模や発生場所に応じて使い分けることを目的としています。
Q50型消火器は一人で操作できますか?
A50型以上の大型消火器は台車が付いており牽引して移動させる構造ですが、総重量が30〜40kg程度になるため、基本的には1〜2人での操作を想定した設計になっています。事前の操作訓練をしておくと安心です。
Q50型消火器の点検頻度は10型と違いますか?
Aいいえ、50型消火器だからという理由で、10型消火器より点検頻度が多くなるわけではありません。消防法に基づく消防用設備等の点検では、いずれも原則として機器点検を6か月に1回、総合点検を1年に1回実施します。ただし、50型消火器は大型で点検や整備に専門的な作業が必要になる場合があるため、専門業者へ依頼することをおすすめします。
10型消火器は「誰でもすぐに使える初期消火の基本装備」、50型(大型消火器)は「危険物・指定可燃物を扱う高リスク施設向けの補完設備」という位置づけです。
まずは自施設が大型消火器の設置対象に該当するかを確認し、該当する場合は小型消火器と組み合わせた設置計画を立てることをおすすめします。