火災や地震によって上層階からスムーズに避難ができるよう、窓や手すりにつり下げるタイプやベランダに設置されるタイプがあります。
万が一災害が起こった場合、事前に使い方や用途を知っておくことでより安全に避難することができます。
そこで本記事では、避難はしごの役割や選び方、使用方法について解説させていただきます。
最後までお読みいただき、ご参考にしてみてはいかがでしょうか。
避難はしごとは、火事や地震などの災害で普段利用する階段や、避難階段が使用できないといった緊急時に避難経路を確保するためのはしごのことです。
ベランダや窓からつり下げて避難するタイプや、既にベランダの床に設置され、避難時に床を開けて使用するタイプがあります。
消防法施行令第25条やで、避難器具に関する設置基準が定められており、避難はしごも避難器具の一つに該当します。
対象となる建物は、介護施設や病院、ホテル、学校などの防火対象物で、建物の収容人数によって使用できる避難器具が異なります。
また、建築基準法施行令第121条では避難経路に関する基準が定められており、対象となる防火対象物は地上に通じる避難用の階段を設置しなければなりません。
参照:消防法施行令第25条 避難器具に関する基準
参照:建築基準法施行令第121条 避難階段の設置基準
避難はしごには、防火対象物に設置される金属製のものと住宅などで備えておく非金属性のものがあります。
金属製の避難はしごは使用形態から4種類に分類することができ、固定はしご、立てかけはしご、つり下げはしご、ハッチ用つり下げはしごがあります。
参照:日本消防検定協会 金属製避難はしご
防火対象物に定められる建物の柱、床、梁など頑丈な箇所にボルト締め、埋め込み、溶接などの方法で固定し、常時使用可能な避難はしごになります。
また、収納式や伸縮式のタイプがあり、避難する時のみ取り出して使用する固定はしごもあります。
防火対象物に立てかけて使用する避難はしごになります。はしごの上部、下部には滑り止めが付いています。
持ち運びが可能なため、屋根に避難した人たちや逃げ遅れベランダに避難した方たちを救助することができます。
折りたたみ式や伸縮式の立てかけはしごもあります。
防火対象物の窓枠やベランダの手すりなど頑丈な箇所にフックをかけ、はしごを地上に向かって下ろし使用する避難はしごになります。取付け具を防火対象物の柱、床、梁、壁等に埋め込んで固定し、そこにフックをかけて使用することもできます。通常時は金属のボックスに格納されています。
折りたたみ式や伸縮式のつり下げはしごもあります。
防火対象物のベランダの床に設置されることが多く、通常時は金属のハッチの中に格納されています。ハッチの表・裏には蓋が付いており、上の蓋を開けると同時に下の蓋も開くことで、避難経路を確保することができます。格納箱の中のレバーを下げることで、避難はしごが降下します。
①窓やベランダから地上に人がいないことを確認し、格納箱からはしごがねじれないように取り出す
②窓枠やベランダにフックを固定
③はしごのピンを抜き、はしごが展張したことを確認
④地上へ避難
①上蓋を少し開け、チャイルドロックを外す
②上蓋が固定されるまで開き、下蓋も開いたことを確認
③開放レバーを押し、はしごが降下したことを確認
④安全階へ避難
ORIROの折りたたみ式避難はしごは金属製となっているため、設置が義務付けられている防火対象物に使用されます。有効長は3.6(4型)~6.6m(7型)となっており、2・3階からの避難に適します。避難はしごを格納する金属ボックスと併せてご使用ください。
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